2020-06-01
6月
梅雨と梅と健康の雑学
梅雨は日本だけのものではありません
中国では梅雨『メイユー』と呼ばれています
語源については諸説がいろいろありますが
『梅の実が熟す時期の雨』と言うのが
日本でも中国でも語源としては有名です。
さて、梅の実をどうするかと言えば
やはり漬け込んだ『梅干』として食する事が
日本では古来から一般的でした
平安時代、村上天皇が梅干と昆布茶を飲んで
疫病を治したと言う言い伝えがありますし
戦国時代には諸藩の大名が戦場における
兵糧として梅干作りを奨励したと言う話もあります
現在では、梅干の様々な効能が科学的に検証されています
まず、梅干のすっっぱさの素と言われているクエン酸
クエン酸はなんと言っても疲労回復の効果があります
疲れの原因である筋肉中の乳酸を分解・抑制するだけでなく
血液中の乳酸にも働きかけるので
動脈硬化やリウマチや冷え症対策にも効果的です
クエン酸は食中毒の原因となる細菌の増殖を抑えます
つまり食べ物が腐るのを遅らせる効果があり
湿気の多い季節にはうってつけの食材です。
『日の丸弁当』は湿度の高い日本では
とても理にかなったお弁当だったわけです。
その他にも、唾液の分泌を促してガンの素となる
活性酸素を除去したりもします
梅雨の時期に熟れた梅の実。漬け込むと梅干になり
貴重な食材として、また健康維持に
多いに役立っていますね。