腱鞘炎かしら。親指痛い、手術は怖い。
「親指の付け根が痛みます。
でも手を酷使することは無いですよ」
と言う患者さんが待合の時間にスマホを人差し指でバシバシ操作してました。
「スマホは人差し指派なんですか~?」
と尋ねますと、
「親指が痛いからに決まってるじゃないですか、まったくもう……」
……酷使するってことは無意識のうちに使いまくってるってことなのかもしれませんね!
日常的に手を使って、手首などに痛みが出てしまう腱鞘炎と言う症状があります。
筋肉の端っこのスジ(腱)か、腱鞘(腱の入ってるチューブ。手足の腱にだけある。)が炎症を起こして痛む状態です。
女性に多い症状で、ハサミを使う美容師さんやお花屋など手や手首をしっかり使う仕事のかたに多いのですが、
携帯電話の普及によって、バシバシバシッと親指の使い過ぎが原因のかたも最近は多いようです。
代表的な症状として、ド・ケルバン病やバネ指があります。
ド・ケルバン病
手首の親指側と親指の付け根が痛む。親指を握りこんで手首をグイッと曲げるとめちゃ痛い。
……こんな症状が出てくると、物と握ったり、タオル絞りもできなくなってきます。
親指を伸ばすスジと開く2本のスジが同じ腱鞘に入っていて、そもそも条件が良くない構造の部分を酷使する事でおこります。
バネ指(弾発指)
指を曲げ伸ばしさせると時にスムーズに動かずに「ポコンッ」「カクン」っとバネ仕掛けのような動きになる症状を言います。
親指、中指、薬指に好発しまして、中年以降の女性に多いです。
腱鞘に腫れた腱が詰まる状態で、動かす中、つまりが突然取れるとデコピンの様に指が弾けます。
動くのはまだいい方で、腱か腱鞘が腫れすぎて指が動かなくもなります。
こうなってしまったからには休ませることが一番です。が、手指などはなかなか使わないわけにはいきません。
ですので患部を簡単でもいいので白いテーピングでくるっと巻いてしまいます。
血が止まるほど巻いてはいけないのですが、指の動きが制限されるくらいには巻いてください。
このテープは指の運動が物理的に出来なくなるので腱・腱鞘を休ませられますし、
「ここはケガしているんだ」と目に付く度に確認出来るので、無意識に使いまくる事が減りますので心理的にも休ませられます。
テープを指に貼るのは衛生面で気を使いますが、手術が要るくらいひどくなる前に一度お試しください。
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