2016-08-30
リンパって何?
よく聞く「リンパ」とは何でしょう。
漢字では淋巴と当てますが、Lympha(綺麗な水、水や森の妖精)が語源です。
きれいな水という意味ですが、小腸のリンパは脂肪成分を吸収して白くなり 「乳び」と呼ばれますが、これもリンパ管です。
リンパと言っても、リンパ液、リンパ管、リンパ節、リンパ球、、、 などとその都度「リンパ」がどれを指すのかややこしいものです。
リンパ管とは身体の隅々から鎖骨付近の静脈に向かって、一方行に流れていくように 管の中に弁がついた作りになっています。
血管は、心臓→動脈→毛細血管→静脈→心臓、と循環しているのとはまた違った流れです。
リンパ管は動脈と静脈の間にあって、血管から細胞に組織液を渡す際に 余計な分をリンパ管が回収します。その液が「リンパ液」になります。
回収の際に、上記の脂肪成分のように色んな成分、老廃物、細菌等も回収します。
余分な組織液を鎖骨付近の静脈に返す前に、病原菌を殺しておかなければいけません。 そこで白血球の仲間の「リンパ球」が登場します。
骨髄で出来たリンパ球はリンパ管の関所である「リンパ節」で成熟され、 リンパ節に流れてきた病原菌と戦います。戦っている時が「リンパが腫れる」時です。
この時は、揉んだりせず、熱を持って苦しいければ軽く冷やしてください。
リンパ系というのは、溢れた雨水の回収や汚水を綺麗にして川に返す下水処理場のようなものですね。
さて、リンパ管は自分ではリンパ液を流す力は極非常に弱く、 周りの筋肉の動きと自分の弁の働きでリンパ液の流れを作ります。
ですので、病気や仕事などで長時間同じ姿勢でいると、 リンパ管が組織液を回収できず細胞と細胞の隙間がふくれます。
これが「むくみ」「浮腫(ふしゅ)」です。リンパが腫れている訳ではありません。
むくみの原因は筋肉の動きの少なさですので、立ち仕事の方などは作業と違う動きを 積極的に行うことでリンパ液の流れが改善されます。
ガンの手術後に手足がむくむ方が、弾力性包帯を手足に巻く場合があります。
これは、圧迫療法と言い、血流が止まったり痛みが出るほどの圧力はいけませんが、 適度な圧力はリンパ管の逆流防止に有効と考えられています。
また、リンパ管は筋肉よりも体表よりにありますので、そのまま筋収縮をするよりも 包帯で圧迫をする方が筋肉の運動をリンパ管に伝える効果が高いようです。
病気はしていないがむくみが気になるとドラッグストアなどで機能的ストッキングを購入されるとよく耳にします。
使用されている方は、「ストッキングが浮きを押さえつけている」訳でなく、「ストッキングがリンパ液の流れを助けている」事をイメージしつつ、 圧迫プラス運動を心掛けて過ごされると、ストッキングの効果も上がりますよ。
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